ポテンツァで美肌!ダウンタイムはどうなっている?!
- 2023/11/16
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今回は、ポテンツァ治療を検討されている方が必ずと言って気にされているダウンタイムについて解説いたします。ダウンタイムにどのような症状があるのか、どの程度の傷みなのか、施術前に確認すべきことをまとめましたので、ご覧ください。
執筆者 綾部 誠
福岡美容皮膚科あやべクリニック院長。日本美容外科学会認定美容外科専門医。東京医科大学医学部を卒業後、久留米大学病院の形成外科医師として勤務。1997年に福岡美容皮膚科あやべクリニック開院。美容外科医として30年以上にわたり勤務した経験を活かし、情報発信を行っている。
ポテンツァは、マイクロニードリング治療の一つです。ごく細い針を用いたマイクロニードリング治療は、ニキビ跡、脱毛症、肝斑、その他の色素性疾患を含む多くの皮膚疾患の治療に使用される比較的安全な治療法であり、皮膚の若返り、瘢痕の減少、瘢痕リモデリングにも使用されます。
ポテンツァに限らず、ダーマペン4を含むマイクロニードル治療全般におけるダウンタイム※1として、紅斑、浮腫、痛みおよび皮膚への刺激(チリチリ感)が挙げられます。紅斑や浮腫は施術した直後の30秒後から直ちに出現することがあります。一過性の紅斑は十分予期されるもので、24時間以内に消失し、例外的に長引くケースでも3〜7日以内には消退します。
痛みについても、施術中に感じることがほとんどであり、これも24時間以内に消退します。あるマイクロニードル治療に関する研究で、治療を受けた 15 人の被験者が、0点は全く痛みを感じず、10点が著しい痛みとする疼痛スコアにおいて、施術中に 5.4 点の平均疼痛スコア※2を報告しました。浮腫も同様に24時間以内に消失します。針が太い毛細血管に当たってしまうと皮下出血が生じることもあります。そうすると3日ぐらい皮膚の色が黄色っぽくなることもありますが7日もすると消失していきます。
※1 ダウンタイム
出典:A Systematic Review Examining the Potential Adverse Effects of Microneedling
※2 平均疼痛スコア
出典:Defense and Veterans Pain Rating Scale
また、治療時にはポテンツァの針先からラジオ波が照射される際に、身体に対極板という物を貼り付けます。要するに電気の通り道を作るのです。
今までは腕に対極板を貼っていたのですが、ポテンツァの効果を少しでも早く、確実に実感して頂くために最近では面積が広い背中や腹部に貼る様にしました。そのため通電効率が上がったためか顔に軽い色素沈着が生じる方も中にはいらっしゃいます。色素沈着が生じないように、現在は施術後、紫外線に当たらない様に指導しております。特に、ゴルフや野球、釣り、ガーデニングなどの屋外活動される方にはしっかり日焼け止めを塗って頂くようにお願いしています。
実際のポテンツァ施術直後の事例
上記の症例写真は、当院受付スタッフのポテンツァの施術直後の写真です。表に記載されている通り、顔の部位によって、推奨する針の長さと針先から放出されるラジオ波の出力が、推奨されていますが、今回はラジオ波の出力を変更せず、針の長さを推奨レベルよりも長く設定して施術しました。それにも関わらず、直後の写真で見受けられるダウンタイムはそれほど重度ではなく、多くの方が安心して施術を受けられる許容範囲内であると思います。
しかし、お化粧はしばらくの間はお控えください。
当院でポテンツァ施術後、ダウンタイムで反省した事例
2020年12月から2023年9月までの間に、当院でポテンツァの施術を受けた204名の患者様の中で、印象に残っている方は1例いらっしゃいます。
その方は金属アレルギーの既往がありました。ピアスやネックレス、ペンダントトップ等の金属により皮膚に軽度の紅斑や掻痒感が生じることが今まで数度あったそうです。しかし、来院時に金属のピアスを着用されていたため、過度な懸念は不要と判断しました。
また、ポテンツァの禁忌事項に金属アレルギーは新しいバージョンになってからは含まれていなかったため施術しました。施術後のアイスパックによる冷却中に、紅斑が通常と異なる様子であることに気付きました。
そのため、患者様に早急な抗ヒスタミン剤の服用をお願いし、加えて7日分のお薬も提供しました。2、3日後にLINEで送信された写真から、軽度の色素沈着が確認されましたが、その後、特別な治療を行うことなく色素沈着は徐々に自然消退し、問題なく解決しました。この一件を受けて、当院では金属アレルギーのある方に対してのポテンツァ施術を禁忌としました。
ポテンツァの施術に関わらず、該当する項目があれば施術前に申告して下さいね。
ポテンツァとダーマペン4のダウンタイムの違い
ポテンツァのダウンタイムは、ダーマペン4に比べて軽減されます。それは、ダーマペンがマイクロニードルを用いて肌に穴を開けるため、出血が避けられないのに対し、ポテンツァは針が設定された刺入長に到達すると同時に、その先端からラジオ波が放射され、熱が発生し直ちに止血してしまうからです。従って、ダウンタイムを比較するとポテンツァの方がダーマペン4より軽度となります。
まとめ:
➀:紅斑、痛み、浮腫は24時間以内にほとんど消失し、ダウンタイムの心配はほぼない。
②:疼痛は疼痛スコアにおいて10点満点中5.4点の中程度の痛み.。
③:金属アレルギーの方は、ポテンツァ治療を止めておいた方が良い。
④:ダウンタイムはポテンツァの方がダーマペン4より軽度。
当医院では、お肌の状態や症状、ご要望にあわせて柔軟に治療プランをご提案出来ます。無料カウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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