ポテンツァ効果ない!? 噂の真相を解明


ポテンツァの効果が実感できないということをおっしゃる方がいらっしゃいますが、どうしてそのように感じるのか、その理由を述べたいと思います。

執筆者 綾部 誠
福岡美容皮膚科あやべクリニック院長。日本美容外科学会認定美容外科専門医。東京医科大学医学部を卒業後、久留米大学病院の形成外科医師として勤務。1997年に福岡美容皮膚科あやべクリニック開院。美容外科医として30年以上にわたり勤務した経験を活かし、情報発信を行っている。

はじめに、医療従事者は患者さんの身体の状態に合わせて施術を一人ひとり考えて治療していきます。医療従事者は、個々の患者さんのニーズと状態を注意深く診察しながら、最適な治療プランを策定し、施術を行います。人それぞれの顔が異なるように、病状や体質も異なりますから、治療アプローチもおひとりお一人異なります。これは美容皮膚科の領域に限らず、内科や外科、更には新型コロナの治療においても同様に適用されます。

ポテンツァ治療を希望される方の多くは、ニキビ跡の凸凹※1、毛穴、顔の赤みが気になるというケースに当てはまります。ポテンツァ治療は他に、顔の皮膚の引き締め※2や肝斑の治療にも適応していますが、患者さんの主な悩みはニキビ跡、毛穴、顔の赤みです。

※1 ニキビ跡の凸凹

出典元:Radiofrequency Microneedling: Overview of Technology, Advantages, Differences in Devices, Studies, and Indications
出典元:Benefits of fractional radiofrequency treatment in patients with atrophic acne scars – Literature review
出典元:Methods for the Improvement of Acne Scars Used in Dermatology and Cosmetology: A Review

※2 皮膚の引き締め

出典元:Microneedle Radiofrequency
ポテンツァ治療機器本体

ポテンツァ治療における4つのポイント

それではここから、ポテンツァ治療を受ける際に大事な4つのポイントを説明いたします。
ポテンツァには効果がない、という話を聞いた方や、実際に感じた方はこのポイントを抑えてクリニック選びに使ってみてください。

まず1つ目のポイントである、「顔の赤みの原因」を説明します。
ニキビ跡の顔の赤みの改善を望んでポテンツァ治療を受ける場合、1〜2回の施術で効果を感じられることが多いです。

まず顔の赤みの原因は毛細血管です。顔の赤みは寒さやアレルギー、炎症反応によって毛細血管が太くなり、血管内を流れている血液の赤みが透けて赤く見える※3のです。

※3 血管内を流れている血液の赤みが透けて赤く見える

出典元:Updates and Best Practices in the Management of Facial Erythema

ですから、毛細血管の太さを正常化させれば、顔の赤みは元の状態に戻り、消失します。
顔の赤みは、1〜2回の施術で症状が改善する例が経験上多いです。
ただし、2回の施術でも赤みが改善しない場合は、毛細血管が糸ミミズ状になっていることが考えられます。その場合、色素レーザー治療で、1回の施術で効果が現れることがあります。

ポテンツァのニキビ跡の治療で使用されるCP-25チップ

次に2つ目のポイントです。

さきほどの顔の赤みは、顔の「色」に関する問題でしたが、ニキビ跡治療のもう一つの要点は、顔の「形」の問題、つまりニキビ跡の凸凹となります。ニキビ跡の凸凹や毛穴の問題に対処する場合、通常はポテンツァ治療を最低3回ほど受けることが望ましいと私は患者さんに説明します。

ニキビ跡の凸凹に関する治療を行うためには、真皮のコラーゲンを増やして肌を引き締めることが必要です。また、男性と女性の違いにも注意が必要で、顔の皮膚の厚さが異なることがポイントとなります。一般的に、男性の顔の皮膚は女性に比べて厚いものですし、ニキビ跡の凸凹が気になる場合には、さらに皮膚の厚さが増すことが予想されます。

女性で毛穴が気になる方や軽度のニキビ跡の凸凹がある場合は、約3回の治療で効果を実感できるでしょう。しかし、男性で毛穴が気になる方や軽度のニキビ跡がある場合、または女性で中程度以上のニキビ跡がある場合では、5回ほどの治療が必要になると思われます。

さらに、男性で中程度以上のニキビ跡が気になる場合には、7回程度の治療が求められることもあります。皮膚の厚さや、症状によっては治療の回数が変わってくるため、事前に治療計画を確認しましょう。

3番目のポイントとして、ポテンツァの針の深さを「何ミリにセットするか」も大切な要因です。男性で皮膚が厚く、ニキビ跡の凸凹が著しい方と、女性で皮膚が薄く毛穴の開きが気になる方では当然、針の長さは異なります。
針を長くしなければいけないのに痛みを軽減するために針の長さを短くしてしまうと、確かに治療によるダウンタイムや痛みは軽度になりますが、本来の効果は期待できません。

さらに、一番大切な4番目のポイントとして、1回の治療でのショット数が挙げられます。
ポテンツァのチップは、一つのチップで2,000ショットが限度です。効果を早期に得るため、当院では一回の施術で2,000ショット全て使い切ります。

クリニックによっては300ショットや700ショットでやめてしまうクリニックもあると漏れ聞こえてきますので、施術する前に何ショット打つ予定なのか事前にお聞きになった方が良いと思います。
ショット数と残りの残数は常時ポテンツァの機械のパネルに表示されていますので、尋ねたらすぐに教えてくれます。

ポテンツァ治療のイメージは、1回のポテンツァ治療を受けるごとに、顔の「薄いフィルム」を一枚ずつ剥がすような感じで治療が進んでいくと考えれば理解しやすいでしょう。

当院では患者さんの性別、顔の皮膚の「色」や「形」、皮膚の厚さ、そしてニキビ跡の凸凹の程度。これらの要因を医師としての経験を踏まえ、適切な針の長さを選定し、一回の施術で最大2,000ショット施術することを心がけて日々診療しております。

一律に「1回とか3回で必ず改善します」とは断言できません。患者さん一人ひとりの状態をしっかりと診察し、最も適した治療回数をアドバイスいたします。

まとめ

①:ニキビ跡の「赤み」は1〜2回の施術で効果が感じられる可能性

②:ニキビ跡の「凸凹」の治療には最低3回ほど受けることが望ましい

③:治療の前に針の長さについてもクリニックに質問しましょう

④ : 「1回の施術で何ショット打ちますか?」も質問しましょう

美容皮膚科の専門医ならば、患者さんのお顔の状態を診察して、効果が実感できる回数をお話しできるはずです。

当医院では、ニキビ・ニキビ跡の症状やご要望にあわせて柔軟に治療プランをご提案出来ます。無料カウンセリングも実施しておりますので、まずはニキビについて1人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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