ボルニューマの効果を徹底解析|症例写真とともにリフトアップ・たるみ改善を解説
- 公開日: 2025/04/23 更新日:2025/05/16
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「フェイスラインのゆるみが気になるけど、手術は避けたい……」「ハイフやサーマクールとどう違うの?」そんな疑問や不安を抱えていませんか? この記事では、切らずに自然なリフトアップが叶う『ボルニューマ』について、症例画像や実際の患者さんの声を交えながら、わかりやすく解説します。はじめての方でも安心して読めるよう、痛み・効果・ダウンタイムまで丁寧にご紹介します。
執筆者 綾部 誠
福岡美容皮膚科あやべクリニック院長。日本美容外科学会認定美容外科専門医。東京医科大学医学部を卒業後、久留米大学病院の形成外科医師として勤務。1997年に福岡美容皮膚科あやべクリニック開院。美容外科医として30年以上にわたり勤務した経験を活かし、情報発信を行っている。
ボルニューマ治療をご検討の方は下記のページをご覧ください。
目次
ボルニューマの効果と仕組みをやさしく解説
「初めてのボルニューマ治療、本当に効果があるの?」「痛みやダウンタイムが心配……」「ハイフやサーマクールと何が違うの?」そんな不安や疑問を抱くのは、誰にとっても自然なことです。このセクションでは、あなたが安心して施術を受けられるよう、ボルニューマの仕組みや特徴を専門用語を避けて、わかりやすくお伝えします。ゆっくり一緒に、疑問を解消していきましょう。
ボルニューマとは?
ボルニューマは、”高周波(RF:Radio Frequency)”という熱エネルギーを利用して、肌の深い層にじんわりと熱を届けることで、コラーゲンを熱変性させて引き締める美容医療機器です。顔のたるみやハリの低下に悩む方にとって、“切らずに自然にリフトアップ”が期待できる選択肢として、多くの支持を集めています。リフトアップを目指す治療法として、今注目されている方法の一つです。
メスを使わない「切らないたるみ治療」
ボルニューマは、外科的手術とは異なり、針やメスを一切使用しません。そのため、ダウンタイム(回復までの時間)がほとんどなく、施術後すぐにメイクをしてお帰りいただけることも多いです。施術時間のみでは約45分。忙しい日常の合間でも気軽に受けられる“時短美容治療”としても注目されています。
「なんとなくフェイスラインがぼやけてきた」「疲れて見える」と感じたときに、無理なく取り入れられるのがボルニューマの魅力です。
ボルニューマによる皮膚の変化
こちらはボルニューマ施術によって皮膚に生じた変化を可視化した「ベクトル変化カラーマップ」の動画です。施術前後の皮膚表面の動きや変化を、色と方向のベクトルで視覚的に確認できます。
施術直後
施術一か月後
なぜ効果があるの?その仕組み
ボルニューマが肌に働きかける最大のポイントは、「熱による刺激」です。肌の深層(真皮層)に熱を加えることで、コラーゲン繊維が収縮し、それに続いて体内では新しいコラーゲンの生成が始まります。このダブルの働きにより、
- 施術直後の引き締め効果
- 1ヶ月〜2ヶ月後にピークを迎えるハリ感の向上
という“二段階の変化”が現れるのが特長です。即効性と持続性の両方を兼ね備えている点が、患者さんの高い満足度につながっています。
ハイフやサーマクールとの違いは?
「似たような施術が多くて選べない…」という声も多く聞かれます。ボルニューマは、ハイフ(HIFU)と比べて広範囲に熱を届けることができ、サーマクールと比べて痛みが少ないという特徴があります。
肌全体をじんわり温めながら深層に働きかけるため、施術中の不快感が少なく、「チクチクしたけれど、我慢できないほどではなかった」という声が多数寄せられています。
次のセクションでは、実際にボルニューマを受けた方の症例写真をもとに「施術直後の効果」をご紹介します。どのようにフェイスラインが変化するのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
施術直後のBefore/Afterで見るリフトアップの実際の変化

施術前(チークトップの左右差と両口元のもたつき)

施術前(A:左ほほトップの位置が高い・だ円:口元のゆるみ)

施術前(B:右ほほトップの位置がAと比較して低い・だ円:口元のゆるみ)
施術直後に起こる変化とは?
「すぐに変化を感じられるって本当?」「写真で見るとどうなの?」といった疑問にお応えします。ここでは当院スタッフ(39歳女性)への実際のボルニューマ施術のBefore/After写真をもとに、施術直後の変化をご紹介します。
まず注目していただきたいのは、頬の高さの左右差の改善です。


右頬のトップの位置が施術後に上方向へ引き上がっているのがわかります。また、フェイスライン全体がすっきりとし、左右の口元の違いが整い、顔全体がシャープに見えるようになっています。さらに、ほうれい線の深さにもわずかながら変化が見られます。鏡を見た瞬間、「あれ?なんか顔がシャープに見える」と感じる、そんな「わかりやすい変化」があるのが、ボルニューマの特長のひとつです。これが、熱による即時的なコラーゲン収縮による変化です。
この施術の独自性については、次のセクションで詳しく解説しています。
頬の高さ・左右差へのアプローチ:あやべ式ボルニューマとは?
実際の照射ポイントは以下の通りです。
「昔は左右の頬の高さなんて気にしたことなかったのに、最近メイクをしていて“左右のバランス”が気になる……」 加齢に伴い、骨格の支持力が低下し、脂肪や筋肉が左右で異なる落ち方をすることで、頬の“トップの高さ”に微妙な差が出ることがあります。
一般的なクリニックでは、この左右差を整えるために、低い側の頬から先に照射し、左右の高さを近づける方法がよく採られます。しかし、「あやべ式ボルニューマ」ではあえてその逆を行います。
高い側から先に照射する理由とは?
以下の表は、「一般的な照射」と「あやべ式」のアプローチの違いを比較したものです。
| 項目 | 一般的な照射 | あやべ式ボルニューマ |
| 照射開始部位 | 低い側の頬 | 高い側の頬(予熱の活用) |
| 照射方向 | 単一方向が多い | 2方向(C:縦方向、D:斜め方向) |
| 狙い | 高さを均等に | 自然で滑らかな仕上がり |
| 特徴 | 照射ごとの即効性重視 | トータルバランス・持続性重視 |
さらに効果を高める照射の“2方向アプローチ”
「あやべ式」では、単に上下方向だけでなく、斜め方向と水平方向の2方向から照射を行う設計が特徴です。

施術前にマーキングされた照射部位の図解(正面)
- C方向:頬を頭頂部方向(縦方向)へ引き上げる
- D方向:フェイスラインに沿って斜め上方向へリフトする
この2方向からのアプローチによって、頬のトップを持ち上げながら、口元やフェイスラインも自然に整い、「施術しました感」のないナチュラルなリフトアップが可能になります。
このように「あやべ式ボルニューマ」は、単に機械を使うだけでなく、照射順・方向・熱の伝え方にまで医学的な意図と工夫が詰まった治療法です。次のセクションでは、こうした考え方が1ヶ月後にどのような形で持続し、変化していくのかを、実際の症例をもとにご紹介します。
施術1ヶ月後の変化をベクトラで分析|二峰性効果の真実
1ヶ月後、肌はどう変わった?
「施術直後の引き上がりは分かったけど、その後はどうなるの?」「本当に効果が続くのか心配……」
そんな疑問にお応えするのが、この1ヶ月後の変化を“見える化”した症例パートです。
ボルニューマの大きな特長は、即時効果と中期効果の二峰性にあります。
ここでは、施術1ヶ月後の状態を、ベクトラによる3D解析画像とともにご紹介します。
肉眼では見えにくい“ハリ”や“ボリューム変化”を数値で確認
まずは、施術1ヶ月後のBefore/Afterを比較してみましょう。


皮膚の動きまで“方向”で見えるベクトラのベクトル画像
写真は施術前後の1ヶ月後の正面画像です。 左右の頬のトップの高さが整ったまま維持されており、フェイスラインのたるみも軽減された状態が続いています。
さらに、ベクトラによる解析では以下のような所見が得られました。
- 寒色系(青色):コラーゲン生成によるふっくら感の回復(ボリュームの増加)
- 暖色系(オレンジ〜黄色):たるみ・脂肪の引き締め効果 (ボリュームの減少)

(ボリューム変化カラーマップ、正面)

(ボリューム変化カラーマップ、左45度)
ベクトラには、単なる体積変化だけでなく、「皮膚がどの方向に、どれくらい移動したか」を視覚的に表すベクトル表示機能があります。

(ベクトル変化カラーマップ、正面)

(ベクトル変化カラーマップ、左45度)
- 斜め上方向への長めの矢印:皮膚が実際にリフトアップされている証拠
- 左右でバランスの取れたベクトル:左右非対称の解消が安定して維持されていることを示唆
口元のボリューム変化を数値で確認
以下は、施術1ヶ月後におけるベクトラ解析結果の一部です。


| 部位 | 変化量(ml) | 所見 |
| 右口元 | 1.01 減少 | 引き締まりは穏やか、自然な輪郭に貢献 |
| 左口元 | 1.40 減少 | よりしっかりとボリュームが減少、すっきり感が強調 |
左右でやや差がありつつも、視覚上は美しいバランスが保たれており、自然な仕上がりが実現しています。
このように、「見た目」と「数値」の両面から効果が裏付けられることは、患者さんにとっても大きな安心材料となります。
施術情報
| 診療内容 | 料金 |
| ボルニューマ(300ショット) | ¥242,000 |
主なリスク・副作用
- 術後、照射部位が熱を帯びたり、赤くなったりする場合があります。
- まれに火傷、色素沈着、肝斑の憎悪が生じる場合があります。
ボルニューマまとめ|施術時間・効果・副作用をやさしく整理
ここまで読んでくださった方に、ボルニューマについての要点を簡潔におさらいしておきましょう。
- 施術時間は? → カウンセリング込みで約75~90分(2回目以降は約40〜50分)
- ダウンタイムは? → ほぼなし。赤みやむくみが出ても数時間〜数日で改善
- 痛みは? → ピリピリ感や軽いチクチク感程度で、麻酔する必要なし
- 効果はいつから? → 直後に引き締まりを感じ、1〜2ヶ月でハリ感がピークに
- 他の施術との違いは? → 広範囲照射+2方向からのアプローチで“自然な左右対称”を目指せる
- 当院独自のポイントは? → 高い頬から照射する“あやべ式”でバランスの良い仕上がり
よくある質問(FAQ)
よく寄せられる疑問にお答えします。
Q1. ボルニューマの効果はいつから実感できますか?
A. 多くの方が施術直後に引き締まりを感じますが、コラーゲンの再構築によるハリ感のピークは1〜2ヶ月後です。
Q2. 痛みはありますか?麻酔は必要ですか?
A. ピリピリ感や軽いチクチク感がある程度で、麻酔なしでも施術可能な方がほとんどです。
Q3. 施術後に赤くなったり腫れたりしますか?
A. 軽度の赤みやむくみが出ることがありますが、ほとんどは数時間〜数日で自然に落ち着きます。
Q4. メイクや洗顔はいつから可能ですか?
A. 施術直後から可能です。ただし、当日は優しく洗顔し、刺激の少ないスキンケアをおすすめしています。
Q5. どのくらいの間隔で受ければよいですか?
A. 効果の持続や肌状態により異なりますが、半年に1回程度のメンテナンスが推奨されます。
Q6. ボルニューマとHIFUやサーマクールの違いは?
A. ボルニューマは広範囲に熱を届けられ、痛みが比較的少ないのが特長です。よりマイルドで自然な引き上げ効果が期待できます。
Q7. 男性でも受けられますか?
A. はい、可能です。たるみや輪郭の引き締めを目的に、男性の患者様も多くいらっしゃいます。
気になることやご不安があれば、カウンセリング時にお気軽にご相談ください。あなたにとって最適な施術プランをご提案いたします。
その他のボルニューマ情報
ボルニューマの治療効果に関する不安や疑問、治療効果を最大限に引き出すうえで重要なポイントについては下記のページをご覧ください。
高周波治療におけるボルニューマの痛みの少なさや、その仕組みに関する情報は、下記のページをご覧ください。
ボルニューマ以外のたるみ治療について、各治療の仕組みやボルニューマとの比較は下記のページをご覧ください。
ボルニューマ治療をご検討の方は、下記のボルニューマ施術総合ページをご覧ください。
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